バイクの乗り方使い方

技術士と整備士の違いについて [AD]

技術士とは国家資格であり、多くは技術の高等利用を目的とする

技術士という仕事については、まず、資格自体が国家資格になるため、専門の技術を理解してさらに応用で別の物に技術転用することが可能という資格になります。整備士の場合、技術転用という形で別の技術に転用することは許されますが、高度な技術を転用するとなると専門の技術者側が技術の転用についてOKを出さないと転用できません。そして、技術者側も専門とする技術の範囲内でしか転用ができないため、たとえば医療技術と機械技術を合わせて別の物を作り出すという転用をする場合、医療部門の技術者と機械部門の技術者が協議して技術の転用を認めないといけません。

あくまで、整備士というのは、技術者たちが作り出したテクノロジーを理解することが認められますが、技術自体を作り出すことは望ましくないという考えになるわけです。ただ、改良というのは認められているため、整備士側が今ある技術について他の確立された技術をもってして改良という方向でアプローチすれば別の物を生み出してもOKという考えになります。だから、技術管理の責任者である人物は、絶対原則において技術を理解していているから、別の新しい方法を考え出すことが許され、整備士は、今ある技術を組み合わせて技術の複合物を生み出すことは許されるが、新しい技術自体を生み出すことは望ましくないわけです。

技術の保護が技術士の大切な役割

技術士の役割ですが、この資格を保有する人物は、今存在する技術から新しいものを生み出すことのほか、技術自体を保護するという役割があります。つまり、技術士は国外に流出しては困るという技術について保護するように訴えることができ、これを可能としている理由は、技術士が国家資格であり国に雇われて働く身分であることから、この資格を有する者は技術の保護や新しい技術を生み出すことが許されていることにあります。

だから、電機部門であれば、この資格を保有している人物は電気工作や電子工作に関する技術を保護する目的で国に訴えることが可能ですが、電気工事士は国に対して技術の保護を訴えることはできません。電気工事士も国家資格なのになんで?となりますが、電気工事士の場合、国家資格ではありますが、これは安全に一般家庭や事業所に大きなビルなどに電力を届けることを許可するというもので国の命令を受けて電力を各々の家庭に届ける権利を与えられているだけですから、技術を保護しようという方向性においては役割が違います。あくまで電気工事士は、電力を届けることのみに注力し、技術士と異なり、技術の保護を考える必要はありません。

整備士の場合、環境を整えることを注力する

整備士という資格についてですが、この資格は国家資格でありますが、ポイントとなる部分は、環境を整えることに注力している点です。例を挙げますと、自動車整備士が背負うのは、整備した物に対しての責任で、自己が持つ知識と経験を生かして物体を整備します。自動車であれば、自動車を整備し、安全になるよう努めるのが役割です。だから、自動車整備士は、ブレーキの調整などにおいて全責任を背負い、この部分が機能してない場合、整備士が全責任を負います。責任を負うというのが整備士の特徴で、技術士の場合、責任の方向性はすぐに見てわかる物ではありません。

ここが整備士群と技術士の違いで、整備士は目で見てわかる問題が責任という形で現れますが、技術士の場合、技術を保護する役割を担い、技術保護を見過ごした場合、責任を負うという立場になります。だから、環境を整えるという方向性では、整備士のほうが目で見てわかる環境の変化に対して責任を負う分、責任の追及がとても簡単です。

逆に技術の責任者側である技術士は、環境を整えることよりも、今ある技術が外部に漏れださないように気をつけないといけないため、長期的に技術を保護する資格であるということから、長期的に責任を担うということになります。いずれの資格も責任を負う立場ではありますが、整備士の場合、責任の追及は問題が起きてからになり、技術者側の責任者側の技術士の場合は、目で見えていない水面下の技術の流出に目を向けないといけないため、長期的に技術を保護するという管理責任が問われます。

整備士の場合、起こった問題に対してのみ責任を負うことになるため、日ごろの整備状態などがまさに問題になる部分であり、管理責任というよりも整備士側の仕事自体が問題視され、ブレーキの問題であれば整備能力不足という形で問題が表面化するわけです。一方、技術士は、技術保護の失敗つまり第3者に技術が漏れ出した場合に責任を負うというわけです。

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